矢野阪神 甲子園3連敗 4番大山を今季初交代「打順とピッチャーの兼ね合い」

 8回、大山(左)は交代しベンチに下がる。右奥は矢野監督
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 「阪神4-9中日」(12日、甲子園球場)

 今年も聖地で勝てない。甲子園開幕となった9日のDeNA戦を劇的な逆転勝利で飾ってから、ため息渦巻く3連敗。阪神・矢野燿大監督(50)は2点差に追い上げた七回2死満塁の好機で三ゴロに倒れた大山悠輔内野手(24)を今季初めて途中交代させた。13日も4番で起用する方針を示したが、借金は今季最多の3となった。

 九回2死満塁。最後の打者・鳥谷が空振り三振に倒れると、甲子園がため息に包まれる。この日も矢野監督の方針で、本拠地の負け試合後に全員整列で一礼した。劇的な逆転勝利を飾った9日のDeNA戦から、聖地で3連敗だ。

 五回まで中日先発・笠原の前にノーヒット。エース・メッセも打ち込まれ、重苦しい空気が漂う。七回には木浪のプロ初安打でムードが一変。近本、糸原の連続適時打などで3点を奪い、なおも2死満塁のチャンスだ。

 2点差で打席には4番・大山。大逆転のチャンスだったが、2球連続空振り後の3球目を打って三ゴロ。次の回の守備から今季初めて大山はベンチへと退いた。「打順とピッチャーの兼ね合いもあって、それで代えただけ」。そう説明した指揮官だが、“4番打者”への注文は付けた。

 「ちょっと客観的に自分を見られるような部分がね。気持ちで行くというというのは大事だけど、やっぱりああいう時こそ、行く気持ちと、冷静になる部分も必要かなと思う」

 最下位に沈んだ昨年は甲子園で21勝39敗2分けと大きく負け越した。5点差をひっくり返したDeNA戦での勝利で幕を開けた2019年の聖地での戦いだったが、その後は3連敗。借金は今季最多の3となった。

 「ファンの気持ちは伝わっている。だからこそ、俺らがなんとかしていかないとダメだなって思う。どんな時でも前を向いてやっていくしかないと思うし、自分たちで流れを引き寄せられるように頑張っていきたい」

 明日以降の大山の打順について「変えることは考えていない」と話した矢野監督。この日は4打数無安打。試合後は無言で引き揚げた4番・大山のバットが、チーム浮沈のカギを握っている。

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