マルテ初陣アーチだ!19日対外試合デビュー「ショー見せる」2試合連続弾意欲

 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 阪神のジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=が対外試合デビューとなる韓国・KIAとの練習試合(19日・宜野座)で、実戦2試合連続の本塁打に意欲を見せた。同僚のエフレン・ナバーロ内野手(32)と、キャンプ休日を利用して沖縄県中頭郡の史跡、座喜味城跡を訪問。名跡の石垣アーチ門を目に焼き付け、自身も宜野座の空に2度目の「アーチ」を描く。

 瞳の中に飛び込んできた絶景に、思わず目を奪われた。城跡の高台から西側を望めば残波岬。2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された歴史ある城跡に、マルテは感慨深く口を開いた。「自分の国のドミニカには、こういうの(遺跡)があまりないので。自分の国にないことを感じられたことは、うれしく思う」と声を弾ませる。

 城跡の名所、石垣のアーチ門をくぐったマルテは、ナバーロと記念撮影を行うなど休日を満喫した。来日初実戦となった11日の紅白戦、初打席で本塁打という離れ業をやってのけた背番号31。19日の韓国・KIA戦に「5番」で対外試合デビューを果たす助っ人は「一日一日、100%を出すように心掛けている。いい『ショー』を皆さんに見せられるように全力を尽くしたい」。自慢の長打力でアーチを描き、ファンを魅了することに腕をぶした。

 一振りでチームと虎党の心をつかんだマルテ。対外試合では初対戦の投手を迎え撃つことになるが「ゾーンに来た球をスイングすることを心掛けたい」とシンプルなスタイルで挑む考えだ。「しっかり準備もできているし、紅白戦に出場する機会を与えていただいたので、試合にもいい感じで臨めるかと思う」。状態が上向いてきたからこその自信が、表情からにじみ出る。

 シーズンに入っても、ほとんどの投手とは初顔合わせになる。事前情報が少ない中でアジャストしていくことは、新天地での活躍を目指すマルテにとって重要なポイントだ。

 「チームがどこであれ、しっかりとした準備の中で、スイングすることが大事。その方がアクティブな成績とスイングもできると思う」。異国の歴史を肌で感じ、いよいよ迎える“初陣”。宜野座の空に、マルテが2度目の放物線を描く。

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