矢野阪神「オレがヤル」虎党と一丸 スローガンに思い込める

 「阪神ファン感謝デー」(23日、甲子園球場)

 阪神は西宮市内の甲子園球場で「ファン感謝デー 2018」を開催し、矢野燿大監督(49)が来季のスローガン「ぶち破れ!オレがヤル」を発表した。選手個々だけでなく、ファンとも「オレがヤル」という気持ちを共有して戦っていくことが狙い。それぞれの思いを結集させ、今季の最下位から、上だけを目指して順位をぶち破り、優勝を目指していく。

 みんなで戦いたい。そんな思いを込めた。1軍監督として初めて甲子園のファンの前に立ち、バックスクリーンに新スローガンが映し出される。「ぶち破れ!オレがヤル」。スタンドが沸く。拍手が注がれた。矢野監督の声が力強く響いた。

 「ファンのみなさんにも『おれの応援で勝たせてやった』とか『私の応援でこのピンチを乗り切らせてやる』というふうに、一緒に思ってもらえたらうれしいなと思って、このスローガンにしました」

 先頭に立ってチームを引っ張るのは自分自身であり、グラウンドで戦うのが選手なのは当然のこと。「バッターであればチャンスの場面で『おれが決めてやる』と思ってもらいたいし、ピッチャーならピンチの場面で『おれが抑えてやる』と思ってもらいたい」。その上で、見守るファンにも「オレが」の思いで選手の背中を押してもらいたい。

 「共有したかったから。ファンの人も『オレが抑えさせてやる』とか『私が打たせてあげる』とか、そういう思いを持ってもらえたらうれしい」

 思いを一つにするため、矢野監督自身がこだわった「オレがヤル」のフレーズ。スローガン考案中、2014年にソフトバンクが「俺がやる。」のスローガンで日本一に輝いたことを聞いても「優勝してる時に使ってたって言うし縁起もいいしええんちゃう?」とこだわりを変えなかった。

 選手個々、そして支えてくれるファンの「オレがヤル」の思いを結集できれば、高みを目指していける。最下位に終わった今季から、上だけを目指して戦う来季。順位もぶち破っていけるように?という問いに対し、きっぱりと言い切った。

 「もちろん。みんなを力にしようと思って。1人より2人、2人より10人やし。おれだけじゃなくてタイガースファンのみんなの思いも込めてもらうと。みんなでそうやって思えたらパワーになるんじゃないかなと」

 選手だけでは戦えない。最下位から一気に頂上までぶち破るためにも、みんなで戦い、喜びあえる1年にしたい。愛されるチームを、ファンと共に作っていく。

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