「ウエスタン、阪神１－３ソフトバンク」（２８日、鳴尾浜球場）

　準備は整った。３試合連続安打。これまでの中堅と一塁に加え、この日は初めて左翼の守備にも就いた。好調を維持した状態で、阪神のエフレン・ナバーロ内野手が初昇格を決めた。満を持して、主戦場へ殴り込む。

　この日は「２番・一塁」で先発出場。３打席目までは無安打１四球と抑えられていたが、最後は自らの門出を祝う一打で締めくくった。八回、飯田の直球をコンパクトに捉えた。初球から積極的にはじき返したセンター返し。２軍戦３試合を打率・３００で終えた。

　守備でも一塁側ファウルゾーンに上がった飛球を走って捕球するなど、手堅さをアピール。守備機会こそなかったが、七回からは左翼にも回った。

　「打てるときも打てないときもある。その中で、なんとか自分の仕事ができるようにやっていきたい」と前を向いた。金本監督は「攻撃力不足で取った選手ですから。チャンスでたくさん打ってくれることを期待してます」と心を躍らせた。

　シーズン途中に、猛虎の一員になった。「なんとか勝利に貢献できるようにやっていきたい」。感謝は結果で返す。うれしそうにほほ笑むナバーロが、１軍へと向かう。