大山よ二遊間獲れ 久慈コーチ指令「基本はどっちか」

 阪神の久慈照嘉内野守備走塁コーチ(48)が23日、大山悠輔内野手(23)に二塁か遊撃どちらかのレギュラー奪取を指令した。昨秋から二遊間の守備に挑戦し、高い適応能力と抜群の吸収力を発揮。今オフも精力的に守備練習に励んでいる。春季キャンプで成果を見せつけ、センターラインを担うよう願った。

 チームの中核となれ。久慈コーチの激励は、2年目の大山に向けられた。2005年以来、13年ぶりのリーグ優勝へ、飛躍が欠かせない若虎。「基本は二遊間のどっちか」。シーズンではセンターラインという重要なポジションを担ってもらう考えだ。

 中軸を打てる打撃力だけでなく、守備力でも非凡さを見せる23歳。昨季は一塁で47試合に出場して失策はゼロ。三塁は10試合、二塁も1試合守り、さらに外野守備もこなした。「ファーストは去年である程度できるのは分かっている。だいぶ助けてもらった」と同コーチ。2月の春季キャンプでは、昨秋から挑戦中の二塁と遊撃だけに専念させる方針だ。

 秋季キャンプ中の実戦でも二遊間の守備を無難にこなし、堅実さとチーム随一の強肩で首脳陣に適応能力の高さをアピール。定位置争いに名乗りを上げた。とはいえ高い評価を得ている大山でも、レギュラー獲得は容易ではない。

 二遊間は西岡を筆頭に上本、北條、糸原ら競争が激しいポジション。その座をつかみ取るため、練習に抜かりはない。今オフも二塁や遊撃でノックを受け、技術力向上へ励んでいる。

 この日は雨の影響で、鳴尾浜にある室内練習場で自主トレ。ランニングや打撃練習、ウエートトレなどを行い汗を流した。久慈コーチからの定位置奪取指令を受けて「頑張ります」と一言。前だけを見据えて、静かに闘志を燃やした。

 ベテラン、若虎が入り乱れたレギュラー争奪戦が行われる春季キャンプが間もなく始まる。さらなる可能性を秘めている背番号3は、サバイバルゲームを制するために、万全の準備を整える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス