開幕ローテは「若手枠」なし 香田コーチ、優勝へ「勝てる投手」重視

 阪神・香田勲男投手コーチ(52)が22日、鳴尾浜での自主トレを視察し、先発ローテに関して若手の育成も継続した上で「若手枠」を設けることなく、勝てる投手で編成していく考えを明かした。開幕ローテに関してはギリギリまで競争させ、その中で選手の実力を見極めていく。

 「若手を育成するということも大事なんだろうけど、今年の目標は優勝なので、やっぱり勝てる投手をつくっていく必要がある」

 昨年以上に勝ちにこだわる。これまでであれば、先発ローテの6番手を「若手枠」といった形で先を見据え、若手の抜てきを行うケースがあった。その重要性は理解しているものの、今年に関してはより「勝てる投手」というのを念頭に置いて編成する。そこには明確な理由がある。

 「幸いにも去年はリリーフがいい働きをしてくれた。リリーフ陣が安定している分、先発陣がある程度、頑張ってくれれば十分、優勝に届くと思う。だから若手、ベテランとかではなく、先発の候補をつくっていくことが大事になるんじゃないかと思う」

 強力リリーフ陣は阪神の大きな武器。リードを守ってリリーフにつなげば、勝利をもぎ取れる可能性はかなり高まる。だからこそ、先発陣の重要性も増してくる。

 「(開幕ローテは)キャンプが終わった段階で何人かには絞られてくるだろうけど、その候補でオープン戦まで争ってほしい」と香田コーチ。求めるのはハイレベルな競争。そこを勝ち抜いた選手でローテを固め、優勝を目指していく。

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