ドラ6牧、新年早々恩返し誓う 小中学生時代の所属チームに「出世払い」目指す

 阪神のドラフト6位・牧丈一郎投手(18)=啓新=が2日、京都市の北山大橋周辺の鴨川河川敷で自主トレを公開した。地元のなじみのある場所で、将来的な出身チームへの恩返しを誓った。プロ入り直後の段階で何らかの寄贈を考えたものの、かつて在籍したチーム関係者からは「出世払い」を提案されただけに、プロで活躍することで故郷に錦を飾る考えだ。

 古都の新春の風を一身に浴びる。北に上賀茂神社、南東には下鴨神社。世界遺産でパワースポットでもある2つの神社のちょうど間付近の鴨川沿いを、牧は軽快に走り抜けた。京都出身の若虎にとってなじみ深い場所での練習で、自然と気持ちも高まった。

 「(京都は)自分が育った土地なんで、特別な思いはあります。(この付近で)遊ぶとかはなかったですけど、中学生の時とかはよく通ったりしました」

 高校こそ福井・啓新に進学したが、幼少期の記憶が詰まった京都への思い入れは強い。小学生時代の「松ケ崎シャークス」と、中学生時代に在籍した「京都嵐山ボーイズ」への感謝も尽きない。だからこそ、プロ入りに際して「恩返し」を考えたが…。

 「まだ、あっち側も『大きくなってからでいいよ』と。『今はいいよ』という感じなんで。中学校のチームも同じで。(今は)お言葉に甘えさせてもらいます(笑)」

 高卒でのプロ入りのため、球団側は先を見据えて育てる方針だが、かつて在籍したチームの関係者も長い目で見守る。牧には「バスであったり、古くなってきて必要なものがあったら(新しいものに)変えてあげたりとかですね」と恩返しのイメージはあるが、まずは活躍してからの「出世払い」を目指す。そのスタートが今季となる。

 「(1年目は)序盤はプロの世界に慣れるのと、体作りというので。それで後半に才木さんみたいに投げられるように頑張りたい」

 この日は約2時間、ランニングを中心に汗を流した。このオフ期間はキャッチボールも行って調整中。「(京都の友達とも)ご飯に行ったりしました。みんなから期待してくれる声があるんで、期待に応えられるようにしたいです」。6位指名でもプロに入れば関係ない。ビッグになって故郷に錦を飾る。

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