岩田5回粘投3勝目 CS登板“当確”「しっかり投げたい」

 「巨人4-5阪神」(1日、東京ドーム)

 内外の横幅がズレても、高低の縦幅は徹底した。「低く、低く」の90球。阪神・岩田が必死の粘投で5回を5安打2失点に抑えた。巨人はCS進出を懸け、負けられなかった一戦。気迫で自らのCSでの登板を“当確”させた。香田投手コーチも期待する。

 「いずれにしても頭数に入ってくる投手。そういうところでしっかり投げてほしい」

 初回を無失点で乗り切ると、二回だ。1死から連続四球で一、二塁。いずれもフルカウントまで粘られたが、高めに浮いた球は1球もなかった。小林を三ゴロ、田口を二ゴロに抑えて脱出。「浮いている時は打たれる。そこ(低め)が僕の生きる道」と徹底した。

 ただ、3点リードの四回だった。1死から村田に左翼越えソロを許すと、長野、中井にも連打を浴びて一、三塁。続く小林のスクイズで2点目を失った。六回、2死二塁で代打を送られたが、1点のリードを守り抜いた粘投。レギュラーシーズン最後の登板で、懸命に3勝目を手にした。

 「勝ちが付いたのが一番、大きかったですね」。野手、中継ぎにも感謝しながら、今後はCS登板に向けた調整が始まる。「任されたところで、しっかり投げられるようにしたいです」と岩田。俊介や大和、上本らに負けじと、中堅左腕がチームを勝利に導いていく。

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