金本監督が危機感「リリーフつぶれる」 ふがいない先発陣…岩田もやられた

 「阪神2-7巨人」(13日、甲子園球場)

 阪神は序盤の大量失点が響いて完敗。金本知憲監督(49)は「リリーフつぶれますからね」と危機感を募らせ、先発陣に奮起を促した。広島の優勝へのマジックが「2」となり、リーグ制覇は風前の灯となったが戦いはまだこれから。CSでの対決を見据えても、3位に浮上した巨人には絶対に負けられない。

 序盤で試合は決まってしまった。スコアボードに刻まれた6失点、聖地に充満する大きなため息-。前日の藤浪に続き岩田も5回を持たなかった。広島に王手をかけられた金本監督は「きょうも3回で、あわや2回で降板という状況。リリーフつぶれますからね」とチーム状況に危機感を募らせる。

 二回、安打と死球でピンチを招くと小林に先制適時打を浴びた。さらに吉川光が放った遊ゴロを名手・大和がまさかの適時失策。これで流れが相手に傾くと、陽岱鋼に適時打、マギーに左越え3ランと猛攻を浴び、打者11人の猛攻で一挙6点を失った。

 「せっかく審判が低めと、右のインサイドを広く(ストライクゾーンを)取っているんだから。相手キャッチャーはうまく要求して、吉川はそこに投げ込んでいたんだから。うちもそこに投げ込めばいいのに。追い込んでど真ん中、追い込んで高めばっかりじゃ」

 こう指揮官はバッテリーに苦言を呈した。低めにボールを集め、ゴロを打たせるのが岩田の持ち味だったはず。しかし痛打されてしまったのはほとんどが高め。カウント有利な状況でもボールが浮いてしまう現実は、負けられない一戦のマウンドでは致命的だ。

 「序盤で大きくリードを許してしまい、ゲームを作ることができませんでした」とうなだれた岩田。前日は延長十二回を戦い抜き、7人ものリリーフ陣をつぎ込んだ。この日も打線は反撃に転じたいのに、救援投手の状態を考慮し、五回の榎田の打席で代打を送れないシーンもあった。

 少しでも救援陣の酷使を避けるには、先発陣が奮起するしかない。3位に浮上してきた巨人について金本監督は「元々は力の差がある。戦力はずぬけているチーム」と評した上で「そこを先発ピッチャーが頑張って抑えていかないと」と言う。

 14日の試合は菅野が先発してくる。広島に王手をかけられた今、今後のCSを占う意味でも負けられない。「相手は菅野ですから、何とか点を取って秋山に頑張ってもらって。一つ取らないと」と金本監督。先発投手の奮起が今は何よりも欠かせない。

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