鳥谷、甲子園で決める!6連戦で偉業達成へ…2000安打あと10本 

 阪神の鳥谷敬内野手(36)が28日、残り10本と迫っている通算2000安打の甲子園達成へ意欲をのぞかせた。夏のロードを終え、本拠地でヤクルト、中日を迎え撃つ29日からの6連戦で「ファンの方の期待に応えられるように」と力を込めた。球団は早期達成の場合、9月下旬の主催試合で「鳥谷デー」を設定し、生え抜き選手としては史上2人目の偉業をたたえるプランを検討していることも明らかになった。

 偉業達成が近づいてきても、鳥谷の表情は変わらない。虎の生え抜き選手としては史上2人目となる通算2000安打へ、残り10本。夏のロードで安打を量産し、今週の甲子園6連戦での達成も視界に入るが「ファンの方も来てもらえますし、期待に応えられるように頑張ります」と力を込める。

 鳥谷自身にとって大きいのは本拠地で試合に臨めることだ。ビジターゲームでは施設や時間に制約があり、思うような調整や準備をしづらい側面がある。試合前の準備に誰よりも力を注ぐ背番号1だけに、室内練習場やウエートルームなど、設備が整う甲子園は万全の状態でゲームに臨む環境が整っている。

 本人も「甲子園に戻ってできるので」と語った。記録への意識はないが、「自分はそんなに意識してなくても、周りに意識させられるから」と笑っていたように、いやが応でも期待は高まっている。

 阪神の生え抜きとしては藤田平氏(デイリースポーツ評論家)以来となる偉業。長きにわたって中心打者として奮闘してきた選手だからこそ、球団としても記録達成をたたえる企画を検討している。

 それは「鳥谷敬デー」の開催。これまで選手名を冠したイベントはあまり実施してこなかったが、球団幹部は「ファンの方も一緒に祝福してもらえるように。早期達成の場合は、9月末に甲子園で行われるゲームで実施できるよう検討しています」と明かす。

 具体案として記念Tシャツの準備や、鳥谷の2000安打への軌跡をオーロラビジョンで放映するプランがあるという。名球会ブレザーの贈呈や連盟表彰とは別の日に実施される見通しだ。

 26日に東京ドームで行われた巨人戦の前には、一足先に2000安打を達成した阿部のセレモニーを三塁側ベンチ前で見つめ、拍手を送っていた鳥谷。頼れる背番号1が安打を積み上げれば、それだけチームの勝利にも近づく。首位・広島を追走するためにも、取りこぼしは許されない6連戦。聖地で万全の準備を整え、価値ある一打を放つ。

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