高橋の500戦錬磨 誠也を封じ鯉倒を呼ぶ

 独自の視点からプレーの深層に迫る「虎目線」-。17日の広島戦(京セラドーム)で節目の500試合登板を果たした高橋聡文投手(34)が七回2死一、二塁のピンチをしのぎ、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ場面に注目する。広島の主砲・鈴木に対し、直球で素早く追い込んだバッテリー。左腕の経験から来る確かな洞察力と、傾向を把握してサインを出した梅野との、絶妙なコンビネーションが強打者を封じた。

 明らかに流れは広島に傾いていた。六回に3点リードを追いつかれ、なおも七回2死一、二塁の場面で打席にはリーグ打点王の鈴木。マウンドには500試合登板となったベテラン・高橋。痛打を浴びれば同一カード3連敗が濃厚となる中、経験豊富な左腕は冷静沈着だった。

 高橋「初球のフォークに反応しなかったので、あまり積極的ではないのかなと。セ・リーグの打者は待つ傾向があるので、そこらへんを見ながら。カウントを早く追い込めたのはよかった」

 その言葉が示す通り、鈴木は初球のフォークを微動だにせず見送った。積極的に打ちに来るのであれば、バットを動かすなど何らかの反応が出る。そのシーンを捕手・梅野もしっかりと見ていた。

 梅野「勝負どころで変化、変化といってカウントを悪くするよりは、真っすぐでファウルを打たせてカウント有利にして勝負しようと。あの場面はベストボールで勝負したかったので、直球とフォークの二択にしてうまくいった」

 言葉を交わさずとも、18・44メートルの間でバッテリーの見解は一致した。2球目、外角の直球でストライクを奪うと、続く3球目も内角低めに直球で見逃しのストライク。その際、鈴木はやや驚いたような表情を浮かべた。ストレートへの強さは広島打線の中でも群を抜いている打者。勝負どころで変化球が来るという読みがあっても不思議ではない。

 バッテリー目線では理想的な展開、打者目線では“予想外”の形でカウント1-2になった。追い込んでからは高橋がコントロールよく直球とフォークを両サイド、高低にちりばめ鈴木の目線を振った。最後は真ん中低めのフォークで一飛に仕留め、鮮やかにピンチを脱出した。そのシーンを香田投手コーチはこう評価する。

 香田投手コーチ「もちろん振ってくることもあるんだけど、(鈴木が)初球を振ってこないという傾向は出ていたから。そこを信じて大胆にカウントを取っていけた。その打者を見る嗅覚というのかな。そこは(高橋が)500試合を投げている経験なんじゃないかなと思うよ」

 データを100%信じるのではなく、実際に打者の反応を見てデータを生かしながら抑え込んだバッテリー。七回で広島の猛烈な勢いを止めたことが、サヨナラ勝ちに結びつき、その後の4連勝を呼んだと言える。勝ち負けの展開を問わず、抑えて当たり前の立場で奮闘する左腕。チームにおけるその価値は、周囲の想像よりも大きなウエートを占めている。

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