藤浪、復活へ大阪桐蔭流調整 27日G戦先発へ22、24日2軍戦でテス投

 埼玉県戸田市内のヤクルト戸田球場で投手指名練習を行った阪神の香田勲投手コーチ(52)が21日、再調整中である藤浪晋太郎投手(23)の1軍復帰時期について言及した。22日と24日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)に先発で短いイニングを投げる予定の右腕に結果と内容の両方を求め、それを見た上で27日の巨人戦に先発起用するか判断すると明言。原点回帰で完全復活を目指している背番号19が、“テス投”に臨む。

 先発ローテを5人で回している中、やはり脳裏に浮かぶのは藤浪だった。香田投手コーチは「もう1枚欲しいけど、誰になるかは分からない」としつつ、22、24日の2軍戦に先発登板する藤浪について言及した。

 「結果と内容は当然。いずれにしても投げてる姿だったり、そういうのを見た上での判断になる」

 2カ月半ぶりの1軍登板となった16日・広島戦は4回2/3を3失点。7四死球と制球を乱した。与四死球は全て右打者に対してのもの。長い調整期間を経たマウンドだったが、再び課題は浮き彫りとなった。翌17日に出場選手登録を抹消。先発ローテに空きが生じる27日・巨人戦に向けて再調整中だが、右打者への制球力が判断基準となりそうだ。

 先発投手が実戦で短い投球回の登板を重ねる調整方法は異例だが、これは春夏連覇を成し遂げた高校時代と似たものである。大阪桐蔭の西谷監督も以前、藤浪の持つ独特の感覚について話していたことがある。

 「藤浪は実戦で投げていたいタイプ。そうしないと感覚がつかめない。試合前日にブルペンで投げた上に『シート打撃で3人だけ投げさせてください』と言ってきたりしていた。今はプロの調整法を身につけていると思いますけど、高校時代は練習で低めへの意識をつけた子。指先の感覚を持っている選手ならいいですけど、前日もしっかり投げたい選手ですから」

 復活を期すために、原点に返って独自の感覚を呼び戻す。運命のG戦には松田らの名前も先発候補に挙がるが、若き右腕への期待度は高い。チームがラストスパートをかける上で、必要なピースは-。背番号19だと証明する。

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