能見“勝ち”ある粘投…今季2度目中5日で筒香に被弾も6回1失点

 4回、筒香のソロで先制点を許し、悔しそうに顔をしかめベンチへ戻る能見(撮影・飯室逸平)
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 「DeNA1-2阪神」(12日、横浜スタジアム)

 試合後は柔和な表情に戻り、野手に感謝の言葉を並べた。普段はポーカーフェースの左腕が見せた勝利への執念、気迫。飢えていた。3連敗中。正念場と位置づけた一戦で、先発の能見が6回8安打1失点。粘投で終盤の逆転につなげた。

 「福留さんが守ってくれた。非常にありがたかったです」。三回に福留、六回には大和が好守を見せた。能見のテンポが生んだビッグプレー。積極的に狙ってくる打者25人に対して、初球のボールはわずか1度。無四球、7奪三振で封じた。

 この日はプレートの踏む位置を一塁側に変更した。「右の内角で(ストライクを)取ってもらえないことが多くて。角度を変えてみようかなと」。30センチの変化が好テンポを生んだ。「意気に感じて上がる」と4月以来、今季2度目の中5日登板。次々と先発が離脱していく中、開幕からただ1人ローテを守る。

 「(前回まで)3回くらい悪かったのかな。全く感じさせないくらい直球も伸びていたし、よかったです」

 金本監督も賛辞を贈る。四回、筒香にソロ本塁打を浴びるも、最少失点で降板。4勝目はならなかったが、勝利に笑みが浮かんだ。2度の打席でも左前打と四球で出塁。投げて打って、ナインを鼓舞した。チームの窮地で光るベテランの存在感。価値ある粘投だった。

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