金本阪神、実りの秋へ我慢采配 100勝お預けも…糸井スタメンは全快後

 「交流戦、阪神2-4西武」(14日、甲子園球場)

 あと一打が出なかった。阪神は0-4の五回に2点を返したが、得点はこれだけ。金本知憲監督(49)の監督通算100勝はお預けとなった。試合前練習では左太ももの軽い筋挫傷でスタメンを外れている糸井嘉男外野手(35)が階段ダッシュで完全復活をアピールしたが、指揮官は起用に慎重。現有戦力を結集し、15日は必ず勝つ!

 できる限りの手は打った。うまく奪えた得点もあった。あと1本が…という流れであっても、敗れる時はそういった展開になるもの。8安打2得点の敗戦。金本監督は落ち着いた口調で振り返った。

 「五回はうまいこと2点取ったんですけど。(結果的に)あと1本(というの)は、よくあることですよ」

 前向きに話したのは、4点を追った五回だ。無死二、三塁から俊介の二ゴロで1点を返し、なおも1死三塁から梅野の中犠飛で2点差に迫った。チャンスで適時打なしで重ねた2得点。逆に悔やまれたのは六回。1死二、三塁から鳥谷が二飛、俊介が遊ゴロに倒れて無得点に終わった。

 ここで1点が入ればという展開だったが、金本監督は鳥谷を責めない。「彼はそういう、あと1点というバッティングをしにいって、結果がフライになったわけで。(鳥谷の)頭にはあったし、指示は出したし、結果的にああなってね」。狙いを持った中での結果。全てをマイナスにはとらえない。ベストメンバーを組めない今は我慢の時でもある。

 左太もも裏を痛めている糸井は、この日で4戦連続でスタメンから外れたが、試合前練習では軽快な動きを披露した。一塁アルプス席のポール際から、最上段までの階段ダッシュを4本行った。1段ずつ上がったり、時に4段飛ばしも挟み、動きに強弱を付けて状態を確認していた。

 練習後には「完ぺきな走りやったやろ。フォームどうやった?最高の走りやった。万全と書いといて。『100』って書いといて。出たいって言っても、出してもらわれへんから、アピールや」と笑顔。順調な回復をアピールしていた中で、九回2死一塁から代打で出場。結果は見逃し三振に倒れてゲームセットとなった。

 2試合ぶりとなった代打起用にも、金本監督は「(上本は疲労だが)糸井はケガ。傷が完全に治るまではちょっと」と、今後のスタメン復帰にも慎重な姿勢を崩さない。この日は上本も疲労を考慮してベンチスタート。先を見据えて耐えながら、その中で最善の策を練り、目の前の勝利を目指していく。

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