ドラ2小野、ローテ残った 初登板五回途中4失点も光 金本監督「次もいきますよ」

 「ヤクルト4-5阪神」(21日、神宮球場)

 その胸中には確かな手応えと反省が入り交じっていた。プロ初登板初先発は五回途中4失点KOでも、オープン戦から成長した姿を示した。先発ローテ入りを勝ち取り、阪神のドラフト2位・小野(富士大)は「次は自分が投げたいボールをしっかり投げられるように」と力を込める。

 二回無死一塁、不意に浴びた“プロの洗礼”からリズムが狂った。バレンティンにカウント3ボールからバックスクリーン直撃の先制2ランを被弾した。「3ボールからでも打ってくると思っていたけど、そのボールが甘く入った」。三回には坂口に直球を右翼席へ運ばれ、五回には藤井、山田の連打で計4失点。それでも光るモノは確かに見せた。

 オープン戦時のようにカウント球で苦しむことがなくなった。課題の変化球でも空振りを奪うシーンがあった。3月末の2軍降格直後、小野は自らの投球を見つめ直し、ある問題点に気づいた。

 「すべてのボールを、腕を振って全力で投げていた。それじゃ抑えられない」。力を抜くことの大切さ-。直球をMAXと8割程度の2種類に分け、緩急をつけた。力をセーブすることで、変化球も決まるようになった。

 金本監督は「次も行きますよ。そんなに打たれている感じはない。楽しみな投手」と評した。学習能力を兼ね備えたルーキーは次こそ、初勝利をつかみ取る。

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