逆転呼んだ虎リリーフ陣0封リレー 金本監督「セ・リーグでナンバーワン」

 「ヤクルト4-5阪神」(21日、神宮球場)

 勝ちにつなげるために、託されたタスキをつないだ。阪神の勝ちパターン4投手による必死のリレー。運もたぐり寄せ、逆転勝利に導いた。「ウチのリリーフ陣はセ・リーグでも屈指だと思っているし、ナンバーワンだと」。金本監督が胸を張る強力な救援陣がチームを支えている。

 ただ、最後はヒヤリとした。いつも通りドリスが九回のマウンドに立ったが、内野安打、自らの失策、四球で1死満塁のピンチを招く。際どい球審の判定にも動揺した。それでも「自分のミスでピンチを招いたので、無心で自分の球を信じて投げた」と開き直った。すると山田、雄平を連続三振。最後は守護神の勝利への執念が相手を上回った。

 最終回までは桑原、岩崎、マテオが無失点でつないだ。中でも存在感を示したのは2番手・桑原。五回、ルーキー右腕・小野が4点目を失い、なお1死一塁で登板。これ以上追加点を許せない場面で、中堅右腕の最大の武器であるスライダーを軸に打者を圧倒する。バレンティンを三振、今浪を二ゴロと料理し相手の流れを止めた。

 イニングをまたいでも力は落ちない。六回も安定し、150キロ前後の直球もさえ渡る。下位打線を寄せ付けず、三者凡退に抑えると、その直後、味方が逆転。「ランナーをかえさなかったので、仕事はできた」と淡々と振り返った桑原。これで16試合17イニングを連続無失点とし、3勝目をマークした。

 指揮官はビハインドの場面で桑原を投入したことについて「これ以上取られたらと。しんどいというか」と説明。香田投手コーチは難しい起用法にも応えてくれたことに「あそこで(相手の勢いを)止めてくれてよかった」と称賛した。終盤にかけて強い虎の要因は救援陣-。昨季の“弱点”だった部分を強みに変え、白星を重ねる。

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