阪神・金本監督“珍ハプニング”に「桑原と高橋に申し訳なかった」

 8回、投手交代が成立せず、引き返す阪神・高橋聡文を乗せたリリーフカー
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 「阪神2-1中日」(17日、甲子園球場)

 八回に“珍ハプニング”が起こった。

 阪神は七回1死から救援登板していた桑原が、マウンドで投球練習を開始。ここで香田投手コーチがマウンドに向かうと、高橋を乗せたリリーフカーが球場内へ。投手交代の予定だったようだが、審判団の制止に香田投手コーチは、苦笑いを浮かべながらベンチへ戻る。そのままリリーフカーが、引き返すハプニングとなった。

 野球規則では「すでに試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを越えてしまえば、その投手は、第1打者がアウトになるかあるいは一塁に達するまで、投球する義務がある。ただし、その打者に代打者が出た場合、またはその投手が負傷または病気のために、投球が不可能になったと球審が認めた場合を除く。また、投手が塁上にいるとき、または投手の打席で前のイニングが終了して、投手がダッグアウトに戻らずにマウンドに向かった場合は、その投手は、準備投球のために投手板を踏まない限り、そのイニングの第1打者に投球する義務はない」とある。

 阪神ベンチは八回まで桑原を続投させる意思はなかった。ただ先頭が投手のバルデスで、相手ベンチが誰を代打で起用してくるか見た上で投手交代を告げようとした。バルデスは七回までに球数が95球に達しており同点の展開。高い確率で代打を送ってくるだろうという想定だったが、中日ベンチはバルデスの続投を決断。そのまま打席に向かわせた。

 ここで代打が出なかったため、金本監督は投手交代を告げていたが認められなかった。吉本球審も一度は受理したが、責任審判の東二塁塁審が両手で×のジェスチャーを作り、場内コールが行われる寸前で止まった。

 結果、桑原はそのまま続投し、1死後、荒木に左前打を浴びて降板。ここで高橋が投入となり、2死一、二塁となったところでマテオにスイッチ。助っ人右腕がピンチを切り抜け、八回裏の決勝打を呼び込んだ。

 トラブルが致命的なミスにつながらず、香田投手コーチは「僕の勉強不足です。桑原にも聡文(高橋)にも迷惑を掛けた。ファンの方々にも申し訳なかった。みんなが頑張ってくれて、ホッとしています」と謝罪。金本監督も「こっちは代打が来て代えようと思っていたんだけど、まさかバルデスがそのまま来るとは思わなかった。バルデスが来ても代えようと思ってたけど、代えられなかった」と明かし、「あそこはバタバタして桑原と高橋に申し訳なかった」と語っていた。

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