福留、不振脱出へ打撃フォーム修正 開幕直前の突貫工事や!

 阪神は28日、西宮市の広田神社で必勝祈願を行った後、京セラドームで全体練習を行った。オープン戦で打率・103と不振にあえいだ福留孝介内野手(39)は、開幕までの残り3日間で打撃フォームの修正を行う考えを明かした。猛虎打線の中軸を担う頼れるベテランは、急ピッチで本番仕様へ仕上げていく。

 納得がいかない打球には感情を隠さなかった。打撃ケージの中で天を仰ぎ、肩を落とし、悔しさをにじませる声を上げた福留。それでも力強い打球は京セラドームの5階席まで到達した。試行錯誤の中で、確かな光は見え始めている。

 オープン戦の終盤から少しずつ変化してきた打撃フォーム。この日は下半身にしっかり割れを作り、安定した打球が飛んでいた。フック気味に飛んでいた白球が一直線に右翼席へ伸びていった。

 「下の意識?少しね。自分の気になる部分を修正しながら」と明かした福留。打撃の状態に関しては「まあ、普通かな」と言う。オープン戦の打率が・103と落ち込み、首脳陣も気をもんでいた。それでも日米通算19年目の開幕を迎えるベテラン。残り3日間でも何をすべきか、知っている。

 「もう時間がないわけだから。やるべきことをやっていかないといけない」と力を込めた福留。現状のオーダーを見ても実績、経験ともに4番を託せる存在は背番号8しかいない。昨季も勝負強い打撃で開幕からチームを引っ張った。故障を抱えながらも、チームトップの打率・311をマークした男が、必死に現状と向き合い、技術的な修正を重ねている。

 金本監督はこの日、残り3日間の練習について「もう調整あるのみ。心の準備と、最終的に技術的なチェックもやってほしいしね」と語った。長いシーズンを戦い抜くために技と心を磨き抜いて、主将はマツダスタジアムのグラウンドに立つ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス