金本監督 糸井にムードメーカーも期待 「ベンチで雄たけび上げるぐらい明るい」

 阪神・金本知憲監督(48)が27日、横浜市内で行われた「セ・リーグ ファンミーティング2017」にドラフト1位の大山悠輔内野手(22)=白鴎大=と参加し、新加入した糸井嘉男外野手(35)のムードメーカーとしての役割に期待した。プレーはもちろん、すでにベンチのムード作りにも貢献していることを明かし、シーズンを通してグラウンド内外での活躍を願った。

 シーズンを通して、順風満帆な日々を送れるとは思っていない。苦しい時こそ、ムードを変えてほしい。プレーはもちろん、ベンチにいる時もだ。ライバル球団の監督を前に、金本監督が堂々と口にした今年のチームの強み。糸井への期待は限りなく大きい。

 「非常に明るく前向きな選手なんで、よくベンチでも雄たけび上げるぐらい明るいんでね。昨日も奇声を発してましたけど、それぐらいベンチのムードも明るくしてくれてるので、数字以上の効果というのも期待してます」

 早くもチームに欠かせない存在となっている。26日のオリックス戦では、初のマルチ安打に加えて守りと走塁でも、さすがと思わせるプレーを披露。その上で、ベンチでのムード作りという目に見えない部分でも貢献しているという。

 「頼むぞと言えば『オッケー!』とか『分かりました!』とか『頑張ります!』とか。そういう明るさを持ち込んできてくれてる。でも(壇上で)奇声は言い過ぎた。雄たけびで(笑)。年上が明るくすると、下も明るくしやすいだろうから」

4月勝ち越し「理想」

 チームは18日のDeNA戦から8試合連続で1桁安打で、オープン戦を終えた。「ちょっと下降気味になりまして、そこが心配と言えば心配ですけど」。だからこそ、余計にムードを高めて開幕に挑みたい。遠慮なく、糸井には暴れてもらいたい。

 「(開幕1カ月は)理想を言えば勝ち越して、4月に勝ち越してそのままダーっと行きたいけど、これは読めませんから。理想はそうですけど」

 いきなり昨季のリーグ王者・広島との対戦となるが、スタートダッシュに成功すれば言うことはない。勝つために口説き落とした糸井を前面に押し出し、チームを加速させていく。

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