広島・ファビアン「サイコウデス!」延長十二回2死からサヨナラ弾 七回には2点打「粘り強さ出せた」 新井監督「もう最高ですね」

12回、サヨナラ本塁打を放ち新井監督と抱き合って喜ぶファビアン(撮影・北村雅宏)
12回、サヨナラとなるソロを放つファビアン
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 「広島4-3巨人」(4日、マツダスタジアム)

 劇的なフィナーレが待っていた。ドロー寸前の延長十二回2死からサンドロ・ファビアン外野手(28)がバックスクリーン左にサヨナラ弾をかっ飛ばした。3点を追う七回にも反撃の2点適時打を放ったドミニカンは、お立ち台で「サイコウデス!」と絶叫。今季5度目のサヨナラ勝ちにマツダが大興奮に包まれた。

 4時間を超える熱戦にファビアンが一振りで決着をつけた。美しい放物線を描いた打球は、バックスクリーン左に着弾。ヘルメットを脱いで感情を爆発させたドミニカンはホームで待つ歓喜の輪に飛び込んだ。2年目で来日初のサヨナラ弾。お立ち台で「サイコウデス!」と声を張り上げた。

 延長十二回にドラマが待っていた。守護神・マルティネスに簡単に2死を奪われ、引き分けまであとアウト一つ。ここでファビアンが打席を迎えた。「一発で捉えられた」と初球146キロの変化球をフルスイング。14号ソロは試合を決める劇的な一発となった。

 初回に3点リードされる苦しい展開も終盤に反撃を開始した。先発・山崎にあと一本が出ない展開が続いたが、七回2死満塁でファビアンが2番手の船迫から2点左前適時打を放ち、1点差に詰め寄った。

 八回は4番手・田中瑛を“速攻劇”で攻略した。まずは先頭の秋山。カウント2-0から147キロのシュートを捉え、右中間を真っ二つに破った。ベテランが二塁ベースを蹴ると、本拠地は大盛り上がり。今季2本目の三塁打で最高のチャンスメークを果たし、代走・名原が告げられると、誇らしげな表情を浮かべながらベンチで待つナインとハイタッチを交わした。

 場内のムードが最高潮に高まる中、小園が打席へ。勝負は1球でついた。初球の149キロを捉えたライナー性の打球は、同点の一塁強襲の適時内野安打に。内角の厳しいボールだったが、巧みなバットコントロールで難球をさばき、「良い投手なので1球で仕留めないとと思っていた。仕留められてよかった」と、納得顔で振り返った。

 新井監督はファビアンのアーチを「もう最高ですね。素晴らしいホームランでした」と興奮気味に絶賛。最後まで諦めずに声をからした鯉党へは、「球場にたくさんの方が残ってくれていた。応援していただいて、本当に感謝しています」とメッセージを送った。

 チームは今季5度目のサヨナラ勝ち。3位・ヤクルトとの差は3ゲームに縮まった。「粘り強さが出せた。最後まで諦めなかったから、勝つことができました」とファビアン。チーム一丸でつかみ取った1勝から、さらに大きな波に乗っていく。

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