原口、狙う4戦連続完封 先発4本柱と相性バッチリ!

 球団初の偉業を狙う!阪神・原口文仁捕手(24)が16日、サンテレビ「熱血!タイガース党」に生出演した。今季スタメンマスクで球団46年ぶり3試合連続完封に導いた男は、来季球団史上初の4試合連続完封を狙うと宣言。今季は試合を重ねるごとに、捕手として責任の重さを痛感する一方で、確かな手応えもつかんだ。今季の収穫と反省を、来季へ生かすつもりだ。

 試合後、ジェット風船が舞うと同時に、マウンドへ駆け寄っていく。仲間とのハイタッチこそ捕手冥利(みょうり)に尽きる瞬間。スコアボードに「0」が並べられたら、なおさらだ。来季こうしたシーンをもっとファンへ届けたい。正捕手を狙う原口が、球団史上初の4試合連続完封勝利を狙うと宣言した。

 「頑張ります。難しい記録ですけど、それだけチームが勝つということだし、ピッチャーにいい成績がおさまるということなので、助けられるように頑張っていきたいと思います」

 原口ならやってのけるのでは-。そんな予感が漂う。今季は1軍デビュー間もない5月4日・中日戦(ナゴヤドーム)から6日・ヤクルト戦(甲子園)まで、球団史上46年ぶりの3試合連続完封勝利に貢献した。当時は無我夢中で、とにかく必死。偉業達成の充実感に浸ったのはシーズン全日程を終了してからだという。

 「うれしかったのはうれしかったですけど、出はじめだったので。まだ大変さを知らなかったというのがすごくあって。シーズンが終わって、すごかったんだなと実感しました。完封を1試合するだけでもすごく大変と身に染みてやっていたので、本当に大変なことをしたんだなあと」

 試合を重ねるごとに、捕手の責任の重さを痛感した。先発投手によってスタメンを外れることもあった。偉業達成へ、正捕手死守は絶対条件だが、実は先発4本柱と好相性だ。メッセンジャーとのバッテリー防御率こそ3・33だが、藤浪、岩貞、能見とは2点台と安定している。夏場以降投手と交流を深め、文字通り「本当のレギュラー」を射止められる自信も芽ばえつつある。

 「ゲームの中で話せることはどんどん話していったので。シーズンの最初に比べたら、終盤の方は手応えはありました。今後組んでいく中で会話、コミュニケーションを深めていきたいと思います」

 来季は捕手か一塁か-。チーム編成を左右しうる起用法に注目が集まるが、捕手一本で勝負する心意気だ。番組内でも「キャッチャーで勝負したい。すごくやりがいがあるポジションです」とこだわりを示した。秋季キャンプでは股関節、肩周りの強化に励み、今季のデータの洗い出しにも着手。来季への準備を着々と進める。試合で得た収穫と反省を、必ず来季へつなげる。

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