ドラ1大山 気持ちは「三塁」一本!キャンベルに勝つ

 阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(21)=白鴎大=が10日、栃木県小山市の白鴎大学球場で行われた野球教室に参加した。終了後、取材に応じ、プロ入り後の守備位置について、三塁で勝負したい考えを訴えた。金本監督はまず二遊間で試す構想を示していたが、大学で4年間守り続けたホットコーナーへのこだわりを見せた。

 主戦場はどこになるのか-。プロ入り後の守備位置について、大山は希望を明確にした。「やっぱり大学4年間サードをやってきたので、サードでというのはあります」と力強く言い切った。

 三塁のライバルは強力だ。大本命は金本監督が三塁での起用を公言している新外国人のキャンベル。しかし負けたくない。高校時点でのプロからの評価は育成選手なら獲得という程度のものだったが、そこから大学4年間で急成長を遂げた。その期間に守り続けたポジションへのこだわりが大山にはあるのだ。

 憧れの選手が守る場所でもある。「自分の目標はソフトバンクの松田選手。同じ右投げ右打ちの三塁手で、本当にすごい方ですけど、少しでも近づけるようにしたいです」と声を弾ませた。

 その一方で「これからは競争の世界。監督にアピールしてなんぼの世界だと思うので。チーム状況に対応していきたい」と柔軟な思考も併せ持つ。そんな大山に対して金本監督は「できるだけ二遊間を試して、次にサード、次に外野」と話している。まず内野の中でも難しい二塁と遊撃、それがダメならば慣れ親しんだ三塁、そして外野を守らすというものだが、そこには大山の可能性を広げるとともに、他選手に「発奮材料とかというレベルではなく、死活問題になってくる」と刺激を与える効果がある。

 高い身体能力を誇るドラ1ルーキーだからこそ、金本監督が思い描く起用方法。中学以前には遊撃を守ったこともある大山は「いろいろ器用になりたい」と、どの守備位置でも挑戦する気持ちはある。もちろん「やれと言われればやる」という考えはあるが、それでも「大学4年間やってきたので」という三塁へのこだわりは強い。

 プロの世界で待っているのはハイレベルな厳しい競争。ライバルに勝ち、「三塁・大山」を定着させてみせる。

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