5球で先制!1番板山「準備できていた」2番北條「しっかり打てた」

 「阪神4-3ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 鮮やかな先制攻撃に甲子園のスタンドが初回から盛り上がった。阪神は1番・板山、2番・北條の2者連続長打で1点を先制。今季3敗を喫し、対戦防御率1点台と苦しめられてきた山中を攻略。若虎コンビがわずか5球で1点をもぎ取った。

 初球を狙いすましたのは先頭打者の板山だ。下手から繰り出される123キロ直球を振り抜き、右中間を破る三塁打で出塁。同じ山中と対戦し、3打数1安打だった11日・ヤクルト戦(神宮)以来となる1番起用に応えた。

 「前回対戦してイメージはできていた。前回、初球が真っすぐだったので準備はできていた。とにかく後手に回らないことだけを考えていました」と、思い描いていた通りの打撃を振り返った。

 北條が今季101安打目で続いた。カウント2-1からの4球目、108キロスライダーを左中間適時二塁打。「前でしっかり打てました。勝ててよかったです」という納得の一打。山中に黒星を付けることこそできなかったが、今季終盤に苦手意識をふっしょくし、片岡打撃コーチも「ああいった攻撃は勢いがつくし、若い選手が思いきりよく初球から打っていく姿勢は大事」と称賛した。

 第1打席の結果だけで一喜一憂している板山ではない。「2打席目も最後の打席もチャンスで凡退しているので、反省の方が大きいです」と笑顔はない。「しっかり反省して、明日、明後日としっかり練習して、また次の試合で結果を出せるように頑張りたい」。この向上心がさらなる成長へとつながる。

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