西岡、完全復活や!右打席“解禁”で今季2度目の猛打賞

 「阪神1-6巨人」(19日、甲子園球場)

 巻き返しに欠かせない男が“完全復活”だ。阪神・西岡が相手投手が左腕の試合では、1日・中日戦以来の先発出場。これまで右肩に不安があるため、先発は相手投手が右腕の試合に限られていたが、今季2度目の猛打賞で不安を一掃した。

 右打席で内海から2安打を放ち、山口からも1安打。4月10日・広島戦以来の3安打で、今後は相手投手の左右を問わずに先発する可能性が高まった。

 ただ、いずれも得点には結びつかず、チームが最下位に沈む現状を考えれば満足できるはずがなかった。

 「個人の成績はどうでもいい。僕も(今季の)途中から主力メンバーに入れてもらっているので、自分の成績よりも、今のチーム状況、勝敗を考えたら、勝ちにつながる成績を残せないと喜べない」

 敗戦後、表情を変えずにクラブハウスへと向かっていた男は、足を止めて責任感を口にした。

 勝利への執念を体現するチャンスはすぐに巡ってくる。20日の巨人先発は田口。チームは今季3試合で0勝3敗、防御率1・27と押さえ込まれている左腕だ。ただ、西岡は今季の対戦がない。真っさらな気持ちで挑む切り込み隊長が、天敵攻略への糸口を作る。

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