伊藤隼V内野安打 食らいついた!

 「中日2-3阪神」(2日、ナゴヤドーム)

 懸命に食らい付き、走った。左翼席から歓声が聞こえた。貴重な3点目が追加された。「ボールに気持ちが乗り移ったのかなと。必死に走りました」。阪神・伊藤隼の一打が、勝負を分けた。

 五回だ。1死からの3連続四球で満塁に。三回は無死満塁で無得点だっただけに、この好機は逃せなかった。小熊の2-2からの外角フォークにバットを当てると、打球は小熊のグラブをはじく形で遊撃前に転がり、適時内野安打となった。

 試合後のヒーローインタビューでは、愛知出身ということで「家族が何人か来ていると思います」と話した上で、「恥ずかしい当たりですけど、結果なんで、喜んでくれると思います」と笑顔。照れくさそうに振り返ったが、勝利につながる価値ある働きだった。

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