藤浪、不安一掃 強打の鷹に6回2失点
「交流戦、阪神3-2ソフトバンク」(17日、甲子園球場)
白星こそ付かなかったが、確かな手応えを感じた92球だった。藤浪が強打のソフトバンクを相手に6回4安打2失点。立ち上がりから150キロ超の速球を連発するエンジン全開の投球で先発投手の責任を十分に果たした。
六回で代打を送られ降板したが、四回のピンチを2失点で切り抜けたことが大きかった。先制の2点を献上後、なお無死満塁で中村晃を左飛、鶴岡も二ゴロ併殺打に仕留めて大量失点を回避。いずれも150キロ超の直球で封じ込めた。
「結果的に勝ちにつながった」と四回の踏ん張りに納得顔。柳田、内川に浴びた連続適時打も「不運な当たりとかゴロヒットなので仕方ない。あそこで2点で粘れたのが今日の自分の中で一番よかった点」と繰り返した。
「あの回はあれが起点になって点を取られた」と先頭今宮への四球を反省。それ以上に「今日に関しては真っすぐの感触がかなりよかった。しっかりストレートで押し込んで力勝負ができた」と何度もうなずいた。
前回登板の9日・ロッテ戦で右手に打球を受けて緊急降板すると、父・晋さんからメールが届いた。「大丈夫か?」と心配する父に、息子は「しっかり治療してもらったからいけると思う」と返信。言葉通りに不安を吹き飛ばす投球だった。
金本監督の不安も払しょくした。指揮官は「2点も取られましたけど、先頭のフォアボールだけで、あとは不運な当たりで仕方ない。藤浪も自信を付けてほしい」と復調に太鼓判。次回登板では今季5勝目を挙げ、背番号19がチームにさらなる勢いを与える。
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