マテオ救援失敗…球児とW守護神態勢に

 「阪神4-3広島」(21日、甲子園球場)

 阪神の守護神・マテオが九回無死二塁から代打・安部にまさかの同点2ラン。救援失敗となったが、高山のサヨナラ打でチームは劇勝した。抑えに漂った不安を一掃すべく藤川球児、マテオの両右腕によるWストッパー態勢が敷かれる。

 マテオは2点リードで迎えた八回は3人で料理。直後の打席にも立ち、イニングまたぎとなった。「2イニングもあるよと投げる前から言われていたので、知ってはいた」。2回を2安打2失点。試合後は冷静に振り返ったマテオだが、下半身の張りから復帰したばかりという状態に加え、15日のDeNA戦から3戦連続でセーブに失敗しているのも事実だ。

 コンディション、状況に応じての“W守護神”の起用法に金本監督は「投手の調子を見ながら、登板間隔によって変わってくるんじゃないかな」と説明。仮に延長戦となっていれば「藤川も?致し方ないね。本人は大丈夫と言っているけど、4連投はしないに越したことはない」。この日は藤川の3連投を考慮しての継投策だった。

 「状態は悪くなかった。昨日より良かった」。助っ人右腕の言葉から確かな回復具合が読み取れる。Wストッパーで勝利を確かなものに。藤川、マテオの両守護神で最後を締める。

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