金本阪神 逃げまくりでビシエド封じ?

 なぜか最下位DeNAに弱い、竜の主砲を封じたい!!阪神・金本知憲監督(48)が2日、猛虎をカモにする中日のダヤン・ビシエド外野手(27)について「逃げまくるのもあり」と秘策を語った。松井秀喜の伝説の5敬遠…なんてことはしないだろうが、無理に勝負しない選択肢もありという。第1戦を任せる藤浪に雪辱を託す一方、指揮官の対ビシエド戦略に注目だ。

 最下位DeNAとの対戦打率・190、1本塁打、1打点のキューバ砲は、なぜか虎と相対すると目の色を変える。対阪神戦のアベレージはカード別ダントツの・538。本塁打は全9本中5本が阪神戦と、まるで猛虎の尻尾に甘~いニンジンがぶらさがっているような猛打ぶりだ。こうも相性が悪いと神経質にならざるを得ない。

 秘策アリ?指揮官は自虐も交え、ビシエド戦略について語った。

 「(前回は)ビシエド1人にやられた感じだったから…。それはバッテリーがちゃんと対策を練ってね。高低で攻めるのか、左右で攻めるのか、内外で攻めるのか。もしくは逃げて逃げて、逃げまくるのか…(笑)。それも手だからね」

 ナゴヤドームで3タテを喫した前回対戦はサヨナラを含む2被弾したが、能見、福原が浴びた本塁打はともに高めの速球。軽々外野席まで運ばれたシーンは記憶に新しい。開幕カードでも12打数8安打(打率・667)、3本塁打と好き放題やられただけに、絶対に抑えろ!と躍起になるよりも、ときに冷静に「勝負をしない」選択肢もありだという。

 もちろん全打席敬遠というわけにはいかず、金本監督は傾向と対策を練っている。

 「そろそろ弱点が出ていると思う。(弱点は)インサイドと落ちるボールじゃないかな。スライダー系は案外、強いかも…」

 この強竜助っ人、実は12球団の主力外国人打者で最も三振が少ない(13三振)。なのにカード別で最も三振を喫しているのが阪神戦(5三振)と、極端な数字が並列する。スライダーにはうまく対応し、内角への速球、スプリット系の沈む球にはもろく空を切る。虎将の目にはそんなふうに映っている。

 チームスコアラーの1人は言う。「右(投手)のシュート系を(内角の)コースに投げ切れれば打ち取れる。スライダーも(球速が)落ちるとやられる。三振が少ないのは決めにいったときのボール球を振らないから」

 指揮官はデータを踏まえながら初戦先発の藤浪に号令をかけた。

 「ガツッと(藤浪には)どんどん攻めてほしい。とにかく勝ち越しが目標だから。前回のことは忘れてね。(前回)ナゴヤドームで3連敗しちゃったから大きなことは言えないけど、嫌なイメージを持たずにやって欲しい。俺も(嫌な雰囲気を)感じていない」 名古屋は鬼門…金本監督の現役時代はそんな時期も経験したが、昨季は6勝6敗と五分の星で終えている。難敵を封じ、ジンクスはオワリにしたい。

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