金本監督、Gの逆襲「そうはいかんぞ」

 阪神・金本知憲監督(48)が25日、前回対戦で勝ち越した由伸巨人の逆襲阻止へ、「そうはいかんぞ」と意気込みを語った。また、きょう26日に39歳の誕生日を迎える福留孝介外野手への期待度にも言及。「一日も早く復帰してほしい」と話し、2カード連続のG戦勝ち越しへ、4番・右翼でスタメン起用する見込みだ。

 巨人は第3戦の先発に菅野がスタンバイする。金本監督は防御率0・68、2完封を含む3勝を挙げる超難敵について問われると、「雨乞いしようか」と反応したが、もちろんジョークだ。巨人戦だから燃える…のではない。「強い巨人なら意識する」と、現役時代から話してきた。由伸Gは目下首位。前回シャットアウトされた大エースとの再戦、さらに戦地が甲子園となれば、ギアを入れる理由は十分だ。

 16年本拠初の伝統の一戦を前に、虎には好材料がある。

 金本監督「福留?巨人戦だからというより、俺の中では一日も早く、いつでも(復帰してほしい)。たまたまタイミングが巨人戦になるかもしれないけれど…。今ジャイアンツは上にいる。今年(巨人)はいいスタートを切っているから」

 左太もも裏の故障で8試合先発を外れていた背番号8が、26日にスタメン復帰することが決まった。指揮官は明言こそ避けたが、きょう「4番・右翼」に「福留」と書き込む。主砲はベンチスタートの間、代打4打席で3本の適時打、4打点。偶然とはいえ、4・26は39歳のバースデー。復帰戦で祝砲…なんて、出来過ぎなシナリオだって期待してしまう。

 24日の広島戦(マツダ)で代打出場した福留は、右中間を深々と破る2点打で速度を緩めて二塁に達したが、権田トレーナーは「二塁が際どいタイミングだったら、もっとスピードを上げられた」と説明。ほぼマックスの体調で宿敵を迎え撃つ。

 金本監督「東京ドームで勝ち越したから、向こうも今度は敵地で勝ち越そうと思っているだろう。こちらも、そうはいかんぞというところがないと」

 前回対戦は敵地で2勝1敗。この日、由伸監督は阪神戦に向け「(シーズンは)始まったばかりだから」と冷静を装ったが、胸中では雪辱を期しているはずだ。虎は3戦の先発に藤浪、岩田、メッセを立て、Gの逆襲阻止を狙う。好調な西岡が左太もも裏の故障で24日に登録を抹消されたハンディも負うが、これでまた代役を目指す若手の競争は激化。戦力層に厚みが増せば、ケガの功名にもなる。

 金本監督「順位は気にならないよ。今、ウチが何位かも知らない。何位なの?」

 初めて甲子園に由伸巨人を迎えた3月のオープン戦で金本監督は「勝ちにいこうぜ」と思わず熱くなった。首位巨人と1・5差で迎えるクラシック第2ラウンド。ゲーム差には無関心だが、Gが頭上にいれば、虎将の闘志は自然と沸き上がる。

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