鬼の金本監督“非情”入れ替え断行へ

 「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)

 阪神・金本知憲監督(47)が、第3クールから2軍との選手入れ替えを断行していく考えを明かした。キャンプ前には、選手の状態次第で初日からでも入れ替えを行う方針を明かしていたが、ここまではケガによる離脱者はいるものの入れ替えはゼロ。11日から紅白戦も始まる中、厳しく目を光らせ、非情の通告を行っていく。

 順調にキャンプが進む中でも、当初からの方針にブレはない。今季初実戦となる11日の紅白戦で幕開けとなる第3クール。甘えがあれば、容赦はしない。金本監督は積極的に入れ替えを行っていく考えだ。

 「(入れ替えは)していきたいね。ただ、(現状は)落とす選手がいないんだよね。(1軍の選手は)皆、いいので。名前が出ない。あ、そんなこと言ったら、あいつらが甘えるか…。落とす選手は何人かいる!!」

 ここまで、ケガによる離脱はあっても、日々の練習に取り組む選手の姿勢や、厳しくも明るく、活気ある雰囲気で過ごせていることを評価。充実のキャンプを送っているが、だからといって、高知行きの切符が全て破棄されたわけではない。

 1月22日に1、2軍のメンバー振り分けが決まった段階では「(入れ替えは)早い段階でね、何やってたんだと明らかにチンタラしてたら、初日からでもあり得ます」と話していた。その気持ちは今も変わらない。集中力を欠いたプレーや動きなどが見られれば、即座に決断する。

 「向こう(2軍)もいい選手がいるみたいだからね」と金本監督。掛布2軍監督とも密にコミュニケーションを図っており、2軍の選手の状態も細かくチェックしている。ドラフト1位の高山など、力を発揮してアピールを続けている選手も控えているだけに、入れ替えに支障はない状況だ。

 以前、心痛いくらいの入れ替えをやると言っていたが、という問いには「心痛くない!!」と力強く言い切った。この日の金本監督は宿舎などで静養。11日には自ら打席に立ち、下柳臨時投手コーチと真剣勝負に挑む。久々に目覚める本能と共に、温かくも厳しい視線で選手を見極める。

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