江越同点弾!V打!堅首3連勝で貯金3

 「中日2-3阪神」(29日、ナゴド)

 若武者がでっかい仕事をやってのけた。阪神・江越大賀外野手(22)が1点を追う七回1死、左越えへ4号同点ソロ。2-2の九回1死二塁では左中間に勝ち越しの適時二塁打を放ち、チームを今季8度目の3連勝へ導いた。3カード連続勝ち越しで、首位タイをキープ。江越が打点を挙げれば、これで7連勝。31日から始まるヤクルトとの首位攻防3連戦でも、打ちまくってや!!

 主役を待ちきれない左翼席は、徐々にヒートアップした。ヒーローインタビュー前。ナゴヤドームに甲子園のような「江越コール」が充満した。一振りで仕留めた同点弾と決勝打。江越がまたもファンの心をわしづかみにした。

 「自分は積極的に行くのが持ち味。そういうスタイルなので、それが両方ともできた」

 1点を追う七回1死は田島の初球。真ん中に入った146キロを完璧に捉えた。「直球一本で、直球に振り遅れないことを意識した」。ライナーが左翼席へ突き刺さる。同点4号ソロ。拙攻続きで、ズルズルと敗戦へ向かう流れを止めた。

 九回1死二塁は読み勝ちだった。「前の打席で直球を打ったので変化球を狙った」。またも初球。又吉のスライダーを振り抜くと、前進守備だった左翼・和田の頭上を越えて、決勝の適時二塁打となった。

 2本の快打はともに初対戦の中日セットアッパーから放った。以前は左腕対策として起用されたが、右投手も次々に攻略している。和田監督は「初めて見るボールを一振りで仕留めたね」と評価する。1軍昇格後は7試合連続先発で、その間は打率・375、3本塁打、8打点。正中堅手と言えるだけの活躍を見せている。

 今では堂々とプレーするが、プロで長距離砲としてやっていく自信をつかんだ打席があった。3月3日、ソフトバンクとのオープン戦(丸亀)。大隣から特大の一発を中堅左へ運んだ。

 大隣から打ったことに意味があった。昨秋ドラフト後、テレビで日本シリーズを観戦。第3戦で先輩を抑え込む左腕の投球に目を奪われた。「センター方向は、なかなか打てるもんじゃないし、大隣さんから打てたことで少しはやっていけるかなと思った」。今も脳裏に残る弾道と手応えは、フルスイングの源でもある。

 チームも3連勝で首位をキープ。貯金も1カ月ぶりの3とした。江越はまぎれもなく立役者の一人だ。「チームに貢献できるようにと思っている。これからも頑張ります!!」。もっともっと伸びろ。背番号25の背中を押すように、「江越コール」は鳴り止まなかった。

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