「ウエスタン、阪神２－０広島」（１６日、淡路）

　不調のため１０日に出場選手登録を抹消された阪神・島本が、降格後初登板。昨年１０月２５日のみやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦以来となる先発のマウンドで、５回３安打無失点と貫禄を見せた。

　初回こそ「緊張というか、フワフワしてました」と制球を乱し、２安打と四球で１死満塁のピンチを招いたが、美間と鈴木将を連続三振に仕留めて窮地を脱出。二回以降は決め球のスライダーとフォークがさえわたり、６奪三振。「三振を取れたのが良かったですね」と胸を張った。

　また「体が横振りだったので、縦振りになるよう意識しました」と投球フォームの課題も念頭に置いて投げた。初回は力みもあり横振りだったが、二回以降は修正。それでも「（１軍では）中継ぎなので、１イニング目をしっかりしないとダメでした」と反省した。

　香田２軍投手コーチは「長いイニングを投げることによって反省も出るし、発見もある」と次回も先発させる方針。再昇格へ、左腕の歩みは止まらない。