マートン不振一掃打!今季初の猛打賞

 「広島0-6阪神」(26日、マツダ)

 長く暗いトンネルの出口が見えた。阪神・マートンが決勝打を含む今季初の猛打賞。不振に苦しんできた昨季の首位打者が、復調の兆しを見せた。

 「チャンスをつくっても点に結びつかない場面が続いていたし、ずっと抑えていた能見さんのためにも早く点が取りたかったから、チャンスで打つことができてよかった」

 上機嫌で振り返った一打は、六回無死二塁で飛び出した。永川の高めに抜けたフォークをミート。逆方向へライナーを打ち返した。力強い打球は直接捕球を狙って前進した右翼・鈴木誠のグラブをはじく先制の適時二塁打となり、一挙6点を奪う猛攻へつながった。

 この日は最後まで集中力が途切れなかった。七回無死は九里から中前打。九回1死一塁ではヒースから中堅右へ運ぶと、果敢に二塁を狙った。アウトにはなったが、和田監督は「良しあしは別にして気持ちも乗ってきた」とアグレッシブな動きに目を細めた。

 低迷するチームを象徴するように、不振に苦しんでいた。この試合まで最近5試合は19打数2安打7三振。22日・DeNA戦からは6番に降格した。

 復調への道を模索し、24日の甲子園練習でフォームを改良。タイミングを合わせる際に、上下動の少ない昨季のようなフォームに変更した。オマリー打撃コーチ補佐は「ゆっくりタイミングを取れていた」と結果だけではなく内容も評価。安打製造機が苦しみながらつかんだ手応えは必ず、復活への足がかりとなる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス