藤浪 実戦モード!15日紅白戦登板へ
「阪神春季キャンプ」(11日、宜野座)
実戦へ準備OKだ。阪神・藤浪晋太郎投手(20)が、宜野座村野球場で残留練習に参加し、今キャンプ5度目のブルペン入り。計71球のうち変化球を33球投じ、今季初実戦となる15日の紅白戦登板へ準備を整えた。初の開幕投手を狙う若きエースが、“実戦モード”に突入した。
進化したフォークが鋭く打者の手前で沈む。「ナイスボール!」。ブルペンに威勢のいい声が飛んだ。8球連続で投じた決め球に「感触は悪くなかったです」と本人の手応えは上々だ。見守った山口投手コーチも「課題にしているところやからな」と目を細めた。
変化球の感触を確かめる時期は終わった。カーブ、カットボールはいつも通り3球程度だが、発展途上のチェンジアップやツーシームはいつもより多め。藤浪は「しっかり精度を上げていかないと。実戦も近いので、最低、ストライクは取れるようにしたい」と今季初登板を見据える。
味方相手の投球は、「正直、インコースは攻め切れないし、厳しいコースも突きにくい」と難しさがあるのは事実。それでも打者を相手にして初めて確認できるポイントもある。「ブルペンは自分本位の球でしかない。しっかりバッターの反応を見ていきたい」。明確なテーマを掲げ、開幕へ段階を踏んでいく。