宮崎移動1日遅れも延長戦で調整充実
台風18号の接近に伴って5日の移動便が欠航となり、宮崎移動が1日遅れる阪神が、頭を使って実戦喪失のピンチを回避する。試合結果に関係なく、延長戦を申し込んで投手を投げさせ、実戦勘を養うというプランだ。
「7日は(相手に)ずっと打ってもらうかもしれない。落合さん(元中日監督)の時にやっとったみたいに。5イニング守りっぱなしとか。そこまではいかないけど、10回とか。相談してからだけど」と中西投手コーチは、登板機会をつくるための腹案を披露した。
中日が4年ぶりのリーグ優勝を果たした10年。フェニックス・リーグに参戦していた当時の落合監督は、韓国・LGとの練習試合で雨が降り出すと、五回から延長十二回まで自軍の打者陣は攻撃せず、自軍の投手だけが投げ続けるという珍プランで、CSに向けて投手陣を調整させた。
7日は能見と藤浪が3イニングずつ投げ、安藤、福原、呉昇桓が1イニングずつ投げる予定。相手球団の承諾が取り付けられれば、左腕・高宮を特別ルールの延長十回に登板させる青写真だ。
紅白戦では気が入らないと判断し、強行日程でも宮崎行きを選択した首脳陣。充実の調整過程を歩ませるためには手段を選ばない。オレ流プランに学び、悲願のCSファーストステージ突破を狙う。