和田監督が決意!超攻撃的タクトだ

 いざ、昨年のリベンジを‐。阪神・和田豊監督(52)が2日、広島と戦うCSファーストS突破に向け、超攻撃的タクトを振るう決意を示した。昨年は本拠地で連敗を喫した憎き相手。失敗と経験に学び、今年は赤い軍団を撃破する。

 宿敵・巨人への挑戦権をかけた決戦の地は決まっていない。だが倒すべき相手は、はっきりと見えている。昨年、聖地の半分を赤く染め上げ、猛虎を連破した広島。リベンジマッチを実らせるべく、和田監督が猛烈に動く。

 「試合展開次第で打つ手は変わってくると思うけど、つぎ込むのは早くなると思う」。投手継投、代打、代走の起用。チャンスと見れば勝負手を打ち、一気に畳みかける。逆に、勝負の分岐点と判断すれば、思い切った継投策に踏み切る。

 苦い経験を晴らす絶好のチャンスだ。監督として初めて臨んだ昨年のCSで喫したまさかの連敗。「去年が初めての経験だったから。それを生かしてね」。失意のどん底に突き落とされた脳裏の悪夢を成功への糧とする。

 開戦まで1週間あまり。短期決戦を勝ち抜き、次のステージに進むための秘策を練る。「それを今から考えなきゃね」。データを探り、映像から盗み、敵の急所を突いて、主導権を奪う理想図を整える。

 もちろん、自軍の整備も怠らない。5日からフェニックスリーグが開催される宮崎に飛ぶ。3試合の実戦を決戦前最後の貴重な舞台とし、各選手の状態を右肩上がりに仕上げていく。

 「去年と違って試合(CS)までに日にちがあるからね。実戦も必要になってくる」。連敗を喫した昨年。9勝15敗と大きく負け越した交流戦。短期決戦への弱さを露呈した反省に学び、試合序盤から速攻を仕掛けられる心技体の調整に重点を置く。

 全日程は終了したが、順位は確定していない。ただ、目の前の敵を倒さなければ、勝ち続けなければ、昨年と同じ悔しさだけが心に残る。今年こそ‐。実りの秋とする。

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