和田監督「配球洗い直す…読まれてる」

 「ヤクルト7-6阪神」(6日、神宮)

 前夜の打線爆発から阪神はコツコツ打線に一転した。3点をリードされたが、四、五回に犠飛や適時打で同点。再び4点差を追う九回には、今成の2点適時打などで1点差まで迫ったが、惜しくも届かなかった。投手陣は、2008年以来の5試合連続2桁被安打。神宮では防御率7・66とセ・リーグ本拠地別(甲子園除く)のワーストとなった。

 金網をつかみ、声をからし、あらん限りの熱が戦場へ届けられた。猛虎の底力。土壇場の驚異的な粘り。最終回。4点ビハインドから一打同点、一発逆転の局面まで整えた。だが…。空を切ったゴメスのバットが終幕を伝えた。

 信じていた。最後まで空席はなかった。神宮の左翼席。黄色一色に染まったスタンドが総立ちで戦況を見守った。このまま終わるはずがない。タテジマの総力を誰もが信じ、そして祈った。

 伊藤隼が中前打。新井が四球。代打・関本は三振に倒れたが、上本が四球で満塁。今成が三塁線を破る2点適時二塁打。鳥谷の内野ゴロで1点差に迫った2死三塁。奇跡の瞬間を待った。しかし、最後に球場を支配したのは、歓喜とは正反対のため息だった。

 三塁側のファウルゾーンを歩く和田監督の背中に幾多の声が降り注ぐ。「明日は頼むぞ」。勝負に敗れた。もちろん厳しい言葉も中にはあったが、未来に期待感を抱かせた戦いぶりが、激励のフレーズとなって指揮官の鼓膜をくすぐった。

 「全然違うよ」。反撃の証しを残さずに落とした星と、必ずや次戦につながるであろう粘りの3点を奪った土壇場の粘りに和田監督は希望と光を感じ取った。ただ、07年以来7年ぶりとなる長期ロード連勝発進を飾れなかった事実が、苦虫をかみつぶした表情に出た。

 課題が浮かび上がった。5試合連続2桁被安打。この2試合でヤクルト打線に30安打、18失点を喫した。

 「向こうの打線がいいのは分かってるんだけどね、それにしてもね。もう1回、配球を洗い直す必要がある。どうも読まれてる感じもするからね」。防御率、被安打、失点、被本塁打。いずれもリーグワーストの数字を献上している相手だけに、手の内がバレているならば、再考を重ねる必要がある。

 スキは突いても、与えてはならない。コンマ1秒の時間を争い、制する最高峰の舞台。もう一度、自軍を見つめ直し、穴を埋め、ひねりつぶす。

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