大和2年ぶり二塁 上本離脱の非常事態

 「ヤクルト13‐1阪神」(5日、神宮)

 2年ぶりでもスピード感ある動きは変わっていなかった。12年7月18日の巨人戦以来となる“本職”復帰。上本の負傷離脱を受けて、虎は大和の二塁起用というカードを切った。それに応え、本人もノーミスで乗り切ってみせた。

 「違和感はありましたけど、無難にこなせたかと思います」と振り返った大和。初めての守備機会となったのは1点ビハインドの三回1死一、三塁。ミスは許されない状況で、畠山が放ったゴロを慎重にさばいて二塁ベースカバーの鳥谷へ転送。併殺を完成させてピンチをしのいだ。

 その後も難なくこなし、確かな対応力を見せた大和。上本が負傷した今カード初戦の後に、首脳陣から二塁起用の可能性を伝えられていた。翌日の練習から二塁の守備位置でノックを受け、わずか1日の準備期間でスタメン。内野用のグラブも甲子園から運んでもらい、「自分は言われたところでやるだけなので。とにかくミスしないように」と言う。

 和田監督は「(二塁に)固定はしないけど、状態の良いリードオフマンがいないので。みんなでカバーしないといけない」と説明した。西岡に続き、上本も離脱した今、ファームに1軍で1番を張れるような右の内野手がいない。対左投手のオーダーを組む際に、ポッカリとあく大きな穴。試合前のシートノックでは中学時代に経験がある今成も二塁の守備位置に入り「出る出ないは別にして準備という意味で」と前向きに取り組んでいる。

 逆に大和が内野で使えれば、外野で俊介や田上など状態の良い選手が使えるメリットも生まれる。西岡、上本の穴をどう埋めるか‐。この日、1点に終わった打線を活性化させるため、あらゆる手を尽くしていく。

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