田中希実がまさかの2位 葛藤吐露「自分で自分にワクワクできない」史上初の5連覇ならず涙 山本有真の驚異のラストスパートに屈する「勝ち続けることへのこだわりの欠如」「負けて当然」

女子5000メートル決勝で、田中希実(右)を抜き去り優勝した山本有真
女子5000メートルを終え、健闘をたたえ合う優勝した山本有真(左)と2位の田中希実 
女子5000メートル ゴールする山本有真。右は田中希実
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 「陸上・日本選手権」(12日、パロマ瑞穂スタジアム)

 女子5000メートル決勝が行われ、日本記録保持者の田中希実(26)=豊田自動織機=は15分0秒93で2位に終わり、史上初の5連覇はならなかった。山本有真が圧巻のラストスパートでゴール直前で逆転。14分59秒89で初優勝を飾った。

 田中が序盤から終始先頭を走ると、残り1500メートルから一気にスパート。そのまま逃げ切るかと思われたが、食らいついた山本が残り半周から一気に差を詰めて直線へ。ゴール目前で逆転劇が起こった。

 田中はレース後に呆然とした表情を浮かべ、瞳には涙がにじんだ。「この後、悔しくなってくると思う。他の選手に負けたくないというのが絶対あって、わざと負けてるわけではないんですけど気持ちの部分でレース前から負けてしまうことが分かってしまう。レース前に誰にも自分のことを見てほしくないと思ってしまう。競技をしている以上、勝つことを目的にしないといけない。競技に対して挑戦、楽しみが感じられなくなってきて、勝ち続けることへのこだわりの欠如。きょうはやっぱり走ってても応援してくださる方がたくさんいるんですけど、ワクワクしていない自分がどこかにあった。自分で自分にワクワクできない」と、心境を吐露。「自分が何をしたいのか、わかっていなかった。本当の意味での挑戦だったりできないかもしれないけど、やるんだって気持ちがまだまだ弱かったし、今日は本当にこんなはずじゃないと思っていないですし、負けて当然。このあと悔しさが湧いてきた時に逃げずに向き合いたい」と、自らに言い聞かせていた。

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