和田監督、藤浪に続き大瀬良も引くぞ!

 「プロ野球ドラフト会議」(24日、グランドプリンス新高輪)

 黄金の左手が今年も金の卵を引き当てる‐。阪神・和田豊監督(51)が23日、東京都内のホテルでスカウト会議に臨み、ゴッドハンドで1位指名予定の九州共立大・大瀬良の当たりくじをゲットする意気込みを示した。昨年、藤浪を獲得した際の験を担ぎ、虎将が会場の視線を独占する。

 興奮と感動で顔を紅潮させ、両腕でV字のガッツポーズを決めた昨年のドラフトから1年。また出番が訪れる。1位指名予定の大瀬良は競合必至。くじ引きの大役を任された和田監督が、今年も強運男ぶりを発揮する。

 2時間半に及んだスカウト会議。和田監督は現場トップとしてあらためて、即戦力投手の指名を要望した。意中の恋人は、最速153キロを誇る右腕・大瀬良。単独指名は望めそうにない雲行きだが、負ける気はみじんもない。

 「私は引くことに集中する。ないことを祈りたいけど。(抽選に)なっても、ならなくても引く」。和田監督の口から飛び出した力強いフレーズ。理想の絵図は脳裏で整いつつある。

 藤浪の1位指名を早々と公言した昨年、阪神、オリックス、ヤクルト、ロッテの4球団が競合したが、見事に大当たりを引き当てた。自身初のドラフトで成功を収めた験を今年も担ぐ。

 ドラフト会議前には、昨年と同じく神田明神で必勝を祈願し、藤浪獲得を決めた左手を清める。異次元パワーの継続を願い、服装にも昨年と同じアイテムを忍ばせる予定だ。

 「去年(当たりを)引けたので、極端に変えることはない。去年のいいものはもう1回というね。勝負パンツ?それも含めてね」。スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、パンツ…。指揮官が詳細を明かすことはなかったが、神頼みと並行して、昨年の再現を狙う。

 昨年の5位から2位に躍進したことで、指名順は10番目となり、抽選が最後になる可能性が高い。それでも抽選箱に隠れたクジを残り福にしてみせる。心と体を清め、勝負に挑む。持ってる男。人事を尽くして天命を待つ。

2023-11-05
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