鳥谷上昇!6球先制劇2長打1打点
「ヤクルト11-1阪神」(25日、神宮)
12得点したあの勢いは、神宮の夜空に消えうせた。初戦から一転、沈黙した虎打線。そんな中で、阪神・鳥谷が気を吐いた。初回、西岡が左線二塁打で突破口を開く。俊介が犠打を決めて1死三塁。この絶好の先制機を逃さなかった。
「(走者が)三塁だったので、かえそうという意識でいきました」。カウント1‐1からの3球目。119キロの内角低めシンカーを振り抜いた。鋭い打球が一塁線を抜け、西岡を本塁へ迎え入れた。わずか6球の先制劇。虎党に連夜のツバメ退治を期待させた。
だが二回以降、打線が先発・石川に手玉に取られた。五回まで好機すらつくれない。その間に勝ち越され、重苦しい空気が阪神ベンチを支配した。ただキャプテンは屈しない。
2点ビハインドの六回。1死から執念を見せる。2球で追い込まれたが、ファウルで粘った7球目を捉えた。127キロの外角スライダーを逆らわずに左中間へ。この日、2安打目となる二塁打で、打線に無言の活を入れた。
今季3勝をもぎ取っている石川に完投を許した。鳥谷自身、この試合を含めて対戦成績は打率・400、4打点。キラーぶりを発揮したが、チームが放った安打は鳥谷と西岡の2安打ずつ。初回の1点だけでは、どうすることもできなかった。
後半戦の開幕連勝は霧散したが、鳥谷のバットは上昇気配だ。「1試合で調子がどうこうということはないので」。広角に打ち分けた2本のヒットが、何より調子の良さを物語っている。
大敗を引きずることなく前を向いた。「1試合、1試合という気持ち。明日、また頑張ります」。諦めない姿勢を見せた背番号1。カードが変わり、戦いの場を甲子園へ移す。帰還した聖地で、再進撃の旗頭となる。
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