能見完敗…2・5差、虎首位ターンならず

 「阪神3-6巨人」(15日、甲子園)

 虎の再奪首は、後半戦までお預けとなった。阪神先発の能見篤史投手(34)が初回にいきなり3失点。結局、6回5失点でKOされ、4敗目を喫した。7月15日は1936年に阪神が初めて巨人と対戦した日。「伝統の一戦」の記念日に、エースで完敗して巨人と2・5差。前半戦首位ターンは消えた。

 覇権を争う宿命のライバル。今季最多4万6876人が詰めかけ、熱気に満ち満ちた聖地・甲子園。異様な緊張感が、冷静沈着なエース・能見の投球を狂わせたのか‐。

 「初回の3つの四球がもったいなかった」。左腕が悔やんだ投球。初回だ。1死から寺内、坂本を連続四球で歩かせ、続く阿部の4球目に暴投が絡み二、三塁。阿部は空振り三振に取ったが、長野にも追い込みながら四球を与え、いきなり2死満塁の危機を迎えた。

 そして、村田に初球の直球をはじき返されると、打球は中堅・大和の頭上を越える。今季、ここまで1試合の最多四球が3個だった能見が、1イニングに3四球という目を疑う展開。猛虎に初回の3失点という事実が、重くのしかかった。

 「ヒット1本で3点入ったからね…」。そう振り返る能見から、悔しさがにじむ。中西投手コーチは「指先の感覚がずれていた。制球のずれ。1本で3点はきつい」とエースの乱調を嘆いた。

 「杉内と投げ合うということで、ロースコアの試合になることが予想された。慎重にコース、コースを狙って投げたのが、微妙にずれて四球3つか。その後は何とか持ちこたえたけど…」と和田監督。独特の空気。好投手・杉内との投げ合い。いくつもの要素が、エースの指先を微妙に狂わせ、6回5失点という結果を導いてしまった。

 7月15日‐。「伝統の一戦」としての記念日を勝利で飾れなかった。今から77年前の1936年7月15日、名古屋市の山本球場で、阪神と巨人の初対戦があった。結果は8‐7で阪神の逆転勝ち。時を超え、猛虎の逆転劇を信じる虎党。最後まで打線は粘りを見せたが、その期待には応えられなかった。

 前半戦最後となる勝負の3連戦。相手は1・5差の首位・巨人。「本音を言うと、今日はどうしても取りたいゲームだったけどね」。エース・能見を立てての初戦を落とし、和田監督が思わず心の内を吐露した。

 だが、2・5差に広がり前半首位ターンは消滅したが、悲観することはない。指揮官もすぐに「明日、あさって、しっかり取れるように頑張ります」と気持ちを入れ直した。残り2戦。猛虎の意地の戦いが、覇権を握る道へとつながる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス