コンラッド“新相棒”で大砲進化や!

 阪神の新外国人、ブルックス・コンラッド内野手(33)が日本の投手に合わせ、バットの素材や重量を長距離打者モデルに変更したことが28日、分かった。すでに新バットは手元に届いており、今後の実戦で試していく予定。この“相棒”がフィットすれば、猛虎待望の長距離砲として、広い甲子園でも本塁打量産の可能性が大きく広がる。

 まさに“鬼に金棒”だ。新外国人のコンちゃんに、長距離砲タイプのバットという、新たな相棒が届けられた。

 これまでは、米メジャー時代からホワイトアッシュ素材の軽めのバットを使用してきた。メジャーでは、速球を微妙に変化させる投手が主流。そのためバットの重量を軽くし、しなりが強い中距離打者タイプのバットを好んできた。

 だが、日本の投手はタイプが違う上に、本拠地は広い甲子園球場。この日、聖地で初の屋外フリー打撃を行ったコンちゃんは「いい球場だと思う。ただ、芯で捉えないと柵越えにはならなそうだ」と感想を口にした。

 その言葉通り、右打席ではスタンドへたたき込む当たりもあったが、右翼に吹く浜風に阻まれる左打席では柵越えなし。あらためて、聖地での一発の難しさを体感した。

 そのために準備を進めていたのが、新たな長距離タイプのバットだ。素材をメープルに変え、重量を10グラム増やしたバットを発注していた。

 メープルはホワイトアッシュやアオダモと比べ、非常に硬く折れにくい。さらに反発力も強く、ボールがよく飛ぶという特長がある。ただし、しなりの利くホワイトアッシュと比べ、ヘッドが出てこないため、相応のパワーとスイングスピードが求められる、まさに長距離砲向きのバットだ。

 ここまで、キャンプ中からの実戦では9試合に出場して15打数7安打2本塁打、打率・467と、首脳陣の期待に応える活躍。8個の四死球も選んでおり、出塁率・652と驚異の数字で巧打者としての印象が強い。

 和田監督も「選球眼がいいね。追い込まれてからも、しっかりと変化球を見極められている」と、その能力を絶賛していた。これに、一発を量産するバットが加われば、相手投手の脅威となることは間違いない。

 藤浪のプロ初登板となる、3月2日のオリックスとの練習試合は、高知・安芸への遠征。それでも「行くことになれば、喜んで試合に出たい」と、助っ人としては異例の地方帯同に意欲。すべては“新相棒”を自分のものとするため。日本の文化を積極的に取り入れる優良助っ人が、さらなる進化を目指す。

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