岩渕復帰に佐々木監督「隠し球になる」
「カナダ女子W杯・C組、日本1-0エクアドル」(16日、ウィニペグ)
サッカー女子W杯で連覇を狙う日本代表なでしこジャパンは16日(日本時間17日)、1次リーグC組最終戦でエクアドルを下し、3連勝でC組1位通過を決めた。
ボール保持率で大幅に上回るなど試合を支配しながら追加点が奪えなかったなでしこで、数少ない光明となったのが後半35分から出場したFW岩渕真奈(22)=バイエルン・ミュンヘン=だ。
同40分に大儀見(ウォルフスブルク)のヒールパスに呼応して右足で強烈なシュートを放つなど、試合終盤に得点が欲しい場面での切り札として可能性を見せ、佐々木監督も「われわれの“隠し球”になる」とうなった。
先月の国内合宿中に右膝を打撲。別メニュー調整を続けていたが、この日は「(患部は)気にならなかった」と全快宣言。アルゼンチン代表FWメッシ(バルセロナ)をほうふつさせる切れのあるドリブル、相手DF裏への飛び出しなどで停滞気味の攻撃にアクセントをつけた。
「一歩を踏み出せた。短い時間でチャンスをつくれた」。昨季(14-15年)はバイエルン移籍1年目でリーグ優勝に貢献。08年U-17W杯では軽快なドリブル突破から「天使の羽を持つ」と称され、大会MVPにも選ばれた天才少女が、なでしこを満開にさせる。
