滝川二5発8強 エース山田、先輩岡崎ばりボレー先制弾!
「サッカー・全国高校選手権・3回戦、滝川二5-0佐賀東」(3日、フクダ電子アリーナ)
3回戦8試合が4会場で行われ、8強進出チームが決まった。滝川二(兵庫)は5-0で佐賀東に大勝し、全国制覇した2010年度以来、6大会ぶりの8強入り。青森山田はFW鳴海彰人(3年)の2得点を含め、前日の2回戦に引き続いて5-0で聖和学園(宮城)に快勝した。ほかには前回王者の東福岡、正智深谷(埼玉)などがベスト8入りした。準々決勝は5日に行われる。
背番号9の先制弾から大勝劇が幕を開けた。前半2分、右サイドから上がったクロスをFW山田裕也(3年)が、OBの岡崎慎司(レスター)を参考にしたダイレクトボレーで豪快に決めた。これが号砲となり、その後も攻め手を緩めず次々とネットを揺らす。得点者がすべて違う5ゴールに、山田は「みんなで刺激しあって点を取れている」と声を弾ませた。
勢いが止まらない。1回戦・秋田商戦に山田と本田の得点で2-0で勝利すると、2回戦の大分戦は今井、江口、稲田、神宮に溝田の2得点で計6得点のゴールラッシュ。これで1回戦から実に10人で計13得点だ。後半38分に待望の今大会初ゴールを決めた背番号10のエース、MF持井響太(3年)は「攻撃陣がみんな決めていたのでプレッシャーがあった」と振り返った。
抜群の攻撃力とともに、3試合無得点の守備力が光る。ボールを失ってもすかさず取り囲み、奪い返す。2点目を奪ったMF辻本竜(2年)は「守備をしないと(試合に)出らない」と表情を引き締める。全員が走る献身性が、快進撃を支えている。
全国制覇した2010年度以来、6大会ぶりの8強入り。松岡監督は「総合力がテーマで、ここまで10人が得点してくれている。心を合わせて戦っていきたい」と、強豪の前橋育英(群馬)と対する準々決勝を見据えた。全員で守り、全員で奪う。次も滝川二のサッカーを貫き通す。





