鹿島決勝進出さあ下克上Vだ!金崎、石井監督へ感謝込めた一撃決めた

 「明治安田生命J1チャンピオンシップ・準決勝、川崎0-1鹿島」(23日、等々力陸上競技場)

 J1の年間王者を争う準決勝が行われ、鹿島(年間勝ち点3位、第1ステージ優勝)が川崎(同2位)を1-0で破り、浦和(同1位、第2ステージ優勝)との決勝に進出した。0-0の後半5分、FW金崎夢生(27)=鹿島=がヘディングで決勝点を決めた。ホーム&アウェー方式の決勝第1戦は29日にカシマスタジアム、第2戦は12月3日に埼玉スタジアムで行われる。川崎は年間3位が決定した。

 指揮官へ感謝の一撃だった。後半5分、金崎が均衡を破った。DF山本の左クロスを、ニアで体を投げ出しながら頭で合わせた。「いいボールが上がってきたので、点で合わせるだけだった。やっと入った」。ゴール右隅に吸い込まれた一発は決勝点となり、鹿島が決勝へと歩を進めた。

 8月20日の第2S湘南戦。途中交代を命じられた金崎は石井監督との握手を拒否し、口論にまで発展した。この騒動も一因となり、指揮官は心労による体調不良で一時休養した。

 「石井さんを中心にまとまっていいプレーができたと思う。この一年間、石井さんの下に集まってやってきたので、それをしっかり結果に表したい」。造反劇を演じた自身を受け入れてくれた指揮官への感謝も込め、決意を口にした。

 第2Sを4連敗で終えながらも、ここ一番で見せる強さは国内最多17冠のDNAなのか。理屈でない勝負強さを、視察した日本代表の手倉森コーチは「おいしいところを知っている」と表現した。

 DF昌子は、試合前にリーグ3連覇を決めた09年最終節・浦和戦の動画を視聴したことを明かした。背番号3を受け継いだDF岩政(現岡山)らが体を張って、同じく1点を守り切る試合展開に「これが鹿島という試合。見本通りだった」と胸を張った。

 年間成績で勝ち点13差をつけられた川崎を退け、浦和との決勝の舞台に立つ。主将のMF小笠原は「得点してからの戦い方がうまくならないと次は勝てない」と危機感を募らせた。ただ、鹿島こそが勝ち方を知っていると、あらためて示したことは間違いない。

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