川崎敗れ大久保…涙 残すは戦いは天皇杯のみ「最後は笑って終わりたい」

 「明治安田生命J1チャンピオンシップ・準決勝、川崎0-1鹿島」(23日、等々力陸上競技場)

 鹿島(年間勝ち点3位、第1ステージ優勝)が川崎(同2位)を1-0で破り、浦和(同1位、第2ステージ優勝)との決勝に進出した。0-0の後半5分、FW金崎夢生(27)=鹿島=がヘディングで決勝点を決めた。ホーム&アウェー方式の決勝第1戦は29日にカシマスタジアム、第2戦は12月3日に埼玉スタジアムで行われる。川崎は年間3位が決定した。

 悲願は無情にも崩れ去った。敗戦のホイッスルが響くと、MF中村は腰に手を当ててうなだれ、FW大久保は膝から崩れ落ちて涙を流した。

 リーグ初Vへの挑戦は準決勝で散った。試合後、左股関節痛を押して前半21分から強行出場した中村は15秒ほど無言になり「今は何も考えられない」と声を絞り出した。大久保は「中盤でミスをおそれてサイドに逃げる。シーズン中から改善を言い続けてきたが、ここにきて痛い目にあった。怖いチームになれなかった。悔しいしさみしい」と語った。

 チームを率いる風間監督は今季限りで退任。風間フロンターレの残す戦いは天皇杯だ。喪失感は大きいが、大久保は気を奮い立たせて言った。「最後は笑って終わりたい」-。

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