MF堂安MVP 98年の小野以来の選出
「U-19アジア選手権、日本0(PK5-3)0サウジアラビア」(30日、バーレーン・マナマ)
決勝が行われ、日本は延長まで0-0で戦って迎えたPK戦を5-3で制し、初優勝した。PK戦では4人目で失敗した相手に対し、FW小川航基(19)=磐田=ら5人全員が成功。全6試合無失点の堅守が光り、7度目の決勝で初のアジア制覇を果たした。MF堂安律(18)=G大阪=が最優秀選手に選ばれた。同代表は20年東京五輪で中心となる世代で、来年5月のU-20W杯(韓国)の出場権も5大会ぶりに獲得している。
最優秀選手に輝いたMF堂安は「まさか自分の名前が呼ばれるとは思わなかった。チームが優勝したからMVPがある。チームのおかげ」と仲間へ感謝を口にした。
日本選手のMVP獲得は98年大会の小野伸二(現札幌)以来で、アジア・サッカー連盟公式サイトでも「小野伸二らの足跡に続く」と紹介された。昨年には英紙『ガーディアン』で98年生まれの期待の若手50人に日本人で唯一選出されている。
今大会は準決勝を除く5試合に先発出場し、準々決勝タジキスタン戦では1得点1アシストでU-20W杯出場権獲得に貢献したものの、決勝も含め大会を通じて持ち味を発揮できなかった。「今日の出来には満足していない。改善したいこともまだまだある」と、さらなる成長を期した。