李 途中出場で同点弾MVP!点取り屋としての“エゴ”貫いた

 「YBCルヴァン杯・決勝、G大阪1(PK4-5)1浦和」(15日、埼玉スタジアム2002)

 浦和が1-1の延長戦からもつれ込んだPK戦でG大阪を5-4で下して13年ぶり2度目の優勝を飾り、優勝賞金1億円を獲得した。クラブにとっては07年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝以来9年ぶりの主要タイトル。12年に就任したミハイロ・ペトロビッチ監督(58)にとって初のタイトル獲得となった。0-1の後半31分、FW李忠成(30)が交代出場からファーストタッチで同点ゴールを決めてMVPに輝いた。G大阪は昨年に続き準優勝に終わった。

 強く念じた。心の底から念じた。「絶対に自分がヒーローになる」-。ピッチに入った数10秒後、思いは現実になる。1点を追う後半31分、MF柏木の右CKを代わったばかりのFW李忠成がヘディングで押し込む。起死回生の同点弾。試合を振り出しに戻した。

 ストライカーとしての矜持(きょうじ)だった。シードチームとして準々決勝から登場。大会前、主将のMF阿部は全員に呼びかけた。「ゴールに貪欲になるな」。フォア・ザ・チームの結束が求められていた中、李忠成は最後の瞬間まで点取り屋としての“エゴ”を貫いた。

 成功体験があった。日本代表の一員として参戦した11年のアジア杯。オーストラリアとの決勝戦で途中出場し、劇的な決勝点を決めた。「あの時の気持ちの持っていき方が生きた。攻めの気持ちが生んだゴールだと思う」と胸を張った。

 「神さまがくれたゴール。浦和に携わるすべての人におめでとうと言いたい」。大会MVPは誇らしげに、サポーターと栄冠を分かち合った。

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