ハリル監督痛恨…最終予選直前に長友&槙野が離脱

 サッカー日本代表は28日、さいたま市内でW杯アジア最終予選に向けて合宿をスタートした。バヒド・ハリルホジッチ監督が「ちょっとしたことがすべてを分ける」と位置づけていた戦いへ、不動のレギュラーであるDF長友佑都(29)=インテル・ミラノ=と、DF槙野智章(29)=浦和=がケガのため離脱。B組突破へ暗雲が垂れ込めた。また、自身3度目の最終予選に臨むMF香川真司(27)=ドルトムント=は、9月1日のアラブ首長国連邦(UAE)戦(埼玉スタジアム)でのリベンジに意気込んだ。

 勝負の最終予選に向けた合宿初日に、いきなりアクシデントが待っていた。長友が右ふくらはぎ痛のため、離脱が決定。1年にわたる最終予選の流れを決める重要な初戦で、不動の左サイドバックの不在が決まった。

 損失は小さくない。長友は、サイドバックとして歴代最多のA代表通算90試合に出場。過去2大会のアジア最終予選も主力として躍動した。

 ハリルホジッチ監督は代表メンバー発表時に「(最終予選は)本当に厳しい戦い。リスクは取れない」と危機感を口にしていた。35歳のMF中村(川崎)を予備登録メンバーに入れるなど、これまで選考基準となっていた年齢制限も撤廃する慎重さを見せていた。

 さらに、槙野も負傷離脱。予兆はあったものの、合宿開始前からDF陣を丸山(FC東京)、遠藤(浦和)に入れ替える事態となった。

 求められるのは、チーム全体で長友不在を補うこと。MF香川は「経験のある選手でチームの中心だが、最終予選では起こりうること。また、違う選手が活躍できるようにしたい」と語り、GK西川も「出る選手でベストを尽くす。誰が出てもいいように、コミュニケーションを取っていきたい」と気を引き締めた。

 ハリルホジッチ監督は「W杯に向けた準備をするということは、予測すること。ハイレベルなところでは予測がカギになる。悪いことが起きてから驚いては、もう遅い」と語っていた。いきなりのアクシデントを、乗り越えることができるか。

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